
2026年6月、アジアカップ・ワールドカップが幕を閉じ、次はネーションズリーグをはじめとするアンダーカテゴリの国際大会が続きます。ロサンゼルスオリンピック出場権をかけた戦いの中で、日本のアンダーカテゴリ(23歳以下)の選手たちへの期待は高まっています。今回は、そのすぐ先を歩く先輩として、TOKYO VERDY.EXE(東京ヴェルディ)の三枝 心(みえだ・こころ)選手と伊森 可琳(いもり・かりん)選手に話を伺いました。学生時代から3x3の経験を積んできた2人に、「なぜ、3x3だったのか」それぞれのキャリアと、3x3への想いを聞きました。
学生時代に体験した3x3が、それぞれのターニングポイント
ーまずは自己紹介をお願いします。
三枝:TOKYO VERDY.EXEの三枝 心です。今年、27歳になります。横浜学園高校、明星大学出身です。普段は学校の非常勤講師として働きながら、バスケットボールスクール運営に携わっています。
祖父の代からバスケスクールを運営していた家族の影響で、物心ついた頃からバスケが身近にありました。高校生のときに初めて3x3の大会(日本選手権U18)に出場したのですが、当時はプロになるとは思っていませんでした。
大学3年生のときに3x3の活動を本格的に始めて、KOTO PHOENIX.EXE(江東フェニックス)、TACHIKAWA DICE.EXE(立川ダイス)、ZETHREE ISHIKAWA.EXE(ゼッスリー石川)と複数のチームを経験し、2025年度より、TOKYO VERDY.EXEでプレーしています。

伊森:同じくTOKYO VERDY.EXEの伊森 可琳です。小学生の時からバスケを始めて、桜花学園高校、東京医療保健大学を経て、富士通レッドウェーブでWリーグを3年間経験しました。三枝選手と同じく、2025年度からTOKYO VERDY.EXEに所属しています。
大学4年のときに日本代表として国際大会に出場したのですが、それが初めての3x3を競技として参加した試合でした。大学卒業後は富士通レッドウェーブで競技活動をしながら、並行して3x3にも挑戦してきました。現在、競技活動は3x3に絞って活動しています。
自分が輝ける場所を考え抜いた先 ― それが3x3だった
伊森:同じくTOKYO VERDY.EXEの伊森 可琳です。小学生の時からバスケを始めて、桜花学園高校、東京医療保健大学を経て、富士通レッドウェーブでWリーグを3年間経験しました。三枝選手と同じく、2025年度からTOKYO VERDY.EXEに所属しています。
大学4年のときに日本代表として国際大会に出場したのですが、それが初めての3x3を競技として参加した試合でした。大学卒業後は富士通レッドウェーブで競技活動をしながら、並行して3x3にも挑戦してきました。現在、競技活動は3x3に絞って活動しています。
ー本格的に3x3へ挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
三枝:学生時代からのバスケ仲間に声をかけてもらったり、大学時代の監督の影響で、ストリートバスケのカルチャーに触れる機会も多かったので、自然な流れで3x3の世界に入りました。
大学3年生の時に3x3.EXE PREMIERに出場したことが、キャリアの決め手になりました。
会場の高揚感や、ハイレベルな選手たちとマッチアップすることがとても楽しくて、「3x3で生きていこう」と決めました。
ー当時は大学のバスケ部に所属していたと思うのですが、プロ活動を始めるにあたって、部活の方はどうされたのでしょうか。
監督が3x3にも理解があって、自分で決めたことには背中を押してくれる方でした。
3x3の競技活動をすることもチームのみんなが応援してくれたので、部活動(5人制)と3x3のプロ活動の両方を続けることができました。
ー伊森選手はいかがでしょうか。
伊森:私は大学4年のときに参加した、ネーションズリーグ(FIBA 3x3 Nations League 2022 - Asia)が3x3の初舞台でした。その年はワールドカップ(FIBA 3x3 U23 World Cup 2022)にも出場させてもらったのですが、3x3という競技を深く知る機会になりましたし、プレーをしていて心から楽しめました。
この国際大会の経験が、大きなターニングポイントになったと思います。
大学卒業後は富士通レッドウェーブに入団し、3x3のプロチームでの活動も並行して続けていたのですが、キャリアを重ねる中で「自分が輝ける場所」について考え抜いた先が、3x3でした。

ーなぜ、輝ける場所が3x3だと思えたのでしょうか。
伊森:実を言うと、子供の頃は練習が嫌いで、中学時代までは「やらされている」感覚が強く、純粋にバスケを楽しめていませんでした(笑)。
転機になったのは高校時代です。自らの役割を見つけて輝く先輩方の姿を見て、「ただ言われたことをこなすのではなく、自分で考えてコートで表現する」ことの面白さに気付きました。
それ以来、バスケについて考え、プレーすることが心から楽しくなったんです。
だからこそ、仲間と共に自分たちの力でゲームをつくり上げていく3x3のプレースタイルが、自分に一番フィットしていると感じています。
もう一つの大きな理由は、富士通レッドウェーブでの経験です。先輩方から、コート内外での立ち振る舞いやファンの方々とのコミュニケーションなど、プロとしての姿勢を多く学びました。そこで一人の社会人として、そしてプレーヤーとして大切な土台を身につけられたからこそ、3x3という新しいステージへ自信を持って踏み出す決断ができたんだと思います。

現役学生、ジュニア層にも伝えていきたい3x3のカルチャー・魅力
ーお二人は、同じスクールでコーチもされていますよね。実際に3x3を教えられたりしているんでしょうか。
三枝:アンダーカテゴリ向けの3x3の大会に出場することもありますし、練習の中でも積極的に取り入れています。 コーチが指示を出さずに、自分たちで戦略を考えるので、 スキルはもちろんですが、この活動を通じて「人間力」を育てているような感覚がありますね。
感情をぶつけ合うだけではなく、自分の意見を言葉やジェスチャーでしっかりと伝え合う練習になっていると思います。
伊森:ボールに触れる機会が多いので子どもたちが純粋に楽しんでいますし、すごく成長してくれているなと見ていても感じます。「自分で考えるバスケ」を楽しんでくれていて、嬉しいですよね。
ー早くから3x3を始めるメリットはあると思いますか。
三枝:3x3特有の感覚やスキルは、早く積み上げるほど身になると思います。スクールやスキルトレーニングから入って、競技としての3x3に進むルートは、これからもっと広がっていくんじゃないかと感じています。

ーTOKYO VERDY.EXEは男女両方のチームを持つクラブですが、チームならではのカルチャーはあるのでしょうか。
伊森:男女が同じ環境で切磋琢磨できるのは、本当に刺激になります。
オールジャパニーズでひたむきに戦っている姿は胸を打たれるものがあります。
毎試合、全力で応援しちゃいますね。(笑)
三枝:男女チームの距離が近く、普段からとても仲が良いチームです。だからこそ、お互いに応援し合う文化があって、みんなが応援してくれているので「やらねば!」という気持ちにさせられています。 TOKYO VERDY.EXEはチームワークで勝ちにいくチームだと思っていて、個人の力だけじゃなく、お互いの良いところを引き出し合えるのが強みです。

ー最後に、3x3に対する想いを聞かせてください。
三枝:プロとして活動してまだ5年ほどですが、以前より競技として整ってきた実感は持っています。私たちが競技をできる環境が続いていって欲しいと心の底から思っていますね。それはチームだけでなく、競技としての品格を大切にしながら、みんなで育てていかなければならないと感じています。
競技を見る体験、プレーする体験を、より多くの方にしてほしいので、欲しいのでそういう機会が作っていけるよう、私たちも頑張ります!
伊森:私自身、今シーズンから3x3に専念することを決めたので、この競技にしっかり向き合って、もっと成長していきたいと思っています。3x3は本当に魅力のある競技なので、もっとたくさんの方に知ってもらいたいですし、ぜひ会場に来ていただいて、スピード感や熱量を直接感じてもらえたら嬉しいです。
また、3x3に興味を持ってくれる子どもたちが増えて、「3x3をやってみたい」「目指したい」と思ってもらえるような環境づくりにも関わっていきたいです。そのためにも、これからも競技者として挑戦を続けていきます。

TOKYO VERDY.EXE
三枝心(みえだ・こころ)
1999年 神奈川県出身
横浜学園高校、明星大学を経て、複数の3x3チームで経験を積み、2025年にTOKYO VERDY.EXEに加入。
TOKYO VERDY.EXE
伊森 可琳(いもり・かりん)
2000年 広島県出身
桜花学園高校、東京医療保健大学を経て、5人制では富士通レッドウェーブでプレー。
2025年よりTOKYO VERDY.EXEに加入。
TOKYO VERDY.EXE 公式チームサイト
https://www.verdy.club/team/3x3
TOKYO VERDY.EXE 公式Instagram
https://www.instagram.com/verdy_3x3/
TOKYO VERDY.EXE 公式X
https://x.com/verdy_3x3

