「答えは選手と一緒に作る」── 中祖嘉人HCが語るワールドカップ2026と、2028への道筋(3x3男子日本代表 ヘッドコーチ)

国内での直前合宿を終えた3×3男子日本代表は出場選手4名(仲西 佑起選手、井後 健矢選手、小澤 崚選手、クーリバリ ソロモン選手)が決まり、昨日5月28日に「FIBA 3×3ワールドカップ2026」(以下 ワールドカップ)の開催地となるポーランド・ワルシャワへ出発しました。

3x3男子日本代表を率いて初のフルシーズンを戦う中祖嘉人ヘッドコーチ(以下 中祖HC)。
就任時に「ロサンゼルス2028オリンピック出場」を力強く宣言した指揮官は、直前合宿を終えた今、どんな景色を描いているのでしょうか。
5月27日(水)のメディアデーに1RIMも参加。合宿を終えたばかりの中祖HCに、この2日間の手応えから「3本の矢」戦略の現在地まで、直接お話を伺いました。

アジアカップ4位から見えた、ワールドカップへの課題

アジアカップ2026(シンガポール)でベスト4(4位)に終わった日本代表。中祖HCはその結果をどう受け止め、この合宿に臨んだのでしょうか。

── アジアカップを経て、今回の合宿はどういう位置づけでしたか。


アジアカップではベスト4に入れましたが、このままではワールドカップの勝ち筋が見えない状態になっていました。うまくいっていない部分を課題として挙げ、その解決方法を模索する合宿になりました。

課題として挙げたのはインサイドのディフェンスと、ディフェンスリバウンドの2点。

アジアカップでも明らかにサイズのアドバンテージがある相手に苦しんだため、個人への宿題を課しつつ、それを上回るオフェンスの構築を並行して進めてきました。
アジアカップ後にはマイアミ(世界ランク2位、アメリカ)やUb(世界ランク1位、セルビア)を招いたキャンプも重ね、今回の合宿でようやく「形になってきた」という手応えを得ています。

コーチが「答えを決め切らない」理由、3x3らしいチームの作り方

今合宿の最大の特徴は、コーチが答えを一方的に提示するのではなく、選手との対話で戦術を作り上げたことです。その背景にある考え方を聞きました。

── 合宿の進め方として、どんなことを意識されていましたか。

3x3はまだ発展途上なので、私が全ての答えを知っているわけではありません。
課題の言語化は私が行い、解決策を示してもうまくいかなければ選手からフィードバックをもらって、また言語化して試す。このトライ&エラーを、今回の合宿でかなり積み重ねることができました。それがとても良かったと思っています。
3x3にはファミリー感があって、一緒に作っていくカルチャーがあります。4人という少人数で戦う競技だからこそ、全員が主体的に関わることが強みになります。

世界で戦いたいなら、まず世界へ

── 国内の若手プレイヤーたちへ、伝えたいことはありますか。

まず世界で戦う土俵に上がってほしいですね。国内の勝ち方と、世界の勝ち方は全然違ったものです。ワールドツアーにどんどん挑戦して、そこでどんなプレーができるかを経験した選手が日本国内に集まってくると、チームはもっと強くなります。そういう場所を、まず目指してほしいです。

「3本の矢」戦略の現在地と、LA2028への道筋

就任時から掲げる「3本の矢」戦略——専任代表、U23/U21アンダーカテゴリー、BリーガーによるプロサーキットチームTeam TOKYO 2026——は今、どこまで形になっているのでしょうか。

── 「3本の矢」戦略、今シーズンここまでの手応えを教えてください。

3本の矢は折れにくいのが強みで、1本折れても2本残っている状態が強いんです。
飛ばしている時点で勝ちだと思っています。最終的に各矢の評価が出た時、また新しい矢が生まれてくるんじゃないかと思っています。


ワールドカップでのベスト8は、LA2028オリンピック出場へ向けた「1年後につながる」重要なステップです。アジアカップ後に積み重ねてきたトライ&エラーの答え合わせが、ポーランドで始まります。

■FIBA 3×3ワールドカップ2026
【開催地】ポーランド・ワルシャワ
【期間】6月1日(月)〜7日(日)
【出場チーム】20チーム
【予選プールスケジュール】※日本時間
 6月1日(月)
 20:20 日本 vs 中国
 22:10 日本 vs ドイツ

 6月3日(水)
 20:20 日本 vs オランダ
 22:35 日本 vs ニュージーランド

https://fiba3x3.basketball/2026/worldcup

※大会サイトでは暫定メンバーが表示されます。正式な出場メンバーはJBA公式サイトにて発表されます。

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