学生インタビュー｜3x3の経験が大学バスケを充実させた（ADDELM ELEMENTS.EXE所属｜専修大学・松野遥弥選手）

2025年12月4日 2025年12月4日

1RIM編集部

今回は、専修大学の松野遥弥選手にインタビュー。3年生時の2024年にはネーションズリーグU21で日本代表として出場し、日本最高峰リーグ「3x3.EXE PREMIER」ではADDELM ELEMENTS.EXEのプレイヤーとしても活躍した選手です。この４年間の大学バスケ生活を振り返ってもらい、3x3がどんな影響を与えたのかを伺いました。

大学3年次に、3x3の世界へ

まずは自己紹介をお願いいたします。

専修大学4年生の松野遥弥です。愛知県出身で、バスケは小学校4年生のとき、友人に誘われて始めました。この秋で部活動を引退し、現在は次に競技ができる環境を探して準備を進めています。
3x3のプロチーム「ADDELM ELEMENTS.EXE（アドエルムエレメンツエグゼ・以下アドエルム）」にも所属しており、基本的には学校の部活を優先して活動していました。

大学在学中に3x3を始めたとのことですが、キッカケはどんなものでしたか。

アドエルムのチーム設立時に声をかけてもらいました。
同じ大学の先輩が3x3をやっていたこともあり、競技自体に非常に興味がありました。「5人制とどのくらい違うのか」を知りたくて挑戦してみようと思いました。

2024年にプロチームに加入し、その春にはU21の日本代表選手に選ばれていますが、すぐに3x3に順応できるものでしょうか。

漠然とルールは理解していたのですが、いざ3x3の競技の場になると、戸惑うこともありました。
特に感じた違いは、「常に相手選手とコンタクトをしないといけないこと」です。
僕自身、5人制の時―特に相手が自分より大きい選手の場合、ぶつかることは敬遠しがちだったんですよ。3x3では、身体が当たることを怖がっていたら戦えませんから、そのあたりは意識して変えるようにしました。
身体の使い方や時間配分も5人制とは異なるので、プレーを重ねながら身体で覚えていきました。

関東は大学のバスケ部に所属しながら、プロ選手として活動している選手もいますが、松野選手はどのように両立されたのでしょうか。

基本的には部活動を優先させてもらいながら、3x3の活動をしていました。

アドエルム加入時はチーム創設のタイミングだったこともあり、練習や試合への参加について柔軟に対応してもらえたので、非常にありがたい環境だったと思います。３人制と５人制の両立には、双方のチームの理解が欠かせません。人によっては、周囲への理解がハードルになってしまうこともあるかもしれませんが、僕の場合は双方のチーム同士、すでに関係性のあるところからスタートだったので、コミュニケーションは非常にスムーズでした。活動スケジュールは、5人制のオフシーズン期間に参加できる日を中心に行っていました。春から夏の中盤くらいまでの期間です。

3x3がもたらしてくれた「世界戦の経験」

10月で大学のバスケ部も引退されましたね。この４年間を振り返って、3x3が松野選手にもたらしたものはどんなものだったのでしょうか。

5人制だけでは経験できない舞台を、たくさん経験させてもらいました。
そのひとつは世界戦への出場です。2024年の 3x3 U21 ネーションズリーグで、日本代表選手として戦う経験ができたのは、とても貴重な経験でした。
対戦したことのない体格の選手や、身体能力の高い選手など、ハイレベルなプレイヤーから学んだことも大きいですし、その経験を5人制に持ち帰ることで、自分の成長をチームに還元できたことも大きかったと思います。

「持ち帰ることができた」というのは、部活動チームのみんなに戦術などをシェアできたということでしょうか

個人の力を伸ばすことでチームに還元するイメージです。

3x3では個人の基礎が磨かれる競技で、そこで得たスキルやメンタリティを5人制に活かせました。具体的には、相手選手とのコンタクトへの苦手意識を克服したり、シュートまでのスピードを上げることができるようになりました。5人制よりも高速でプレーする必要があるので、個人の力が自然と鍛えられたと思います。

大学生活を終えて、今後のビジョン

3x3と部活動を両立させ、松野選手の大学バスケ生活は彩りのあるものになったことが伺えます。今後の展望を聞かせてください

プロ選手として、バスケができる環境で活動していきたいです。
この１年は思うようにいかないことも多く、苦しい時期もありましたが、何より「経験が大事」ということを痛感しました。
まずは経験値を積み、自分の価値を高めて、活躍できる選手を目指していきます。

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12月1日、B.LEAGUEドラフト2026志望選手として公示された松野選手。
卒業後のご活躍、1RIMも応援しています！