プロ選手インタビュー|3x3だけの楽しさがあるので、まずは気負わずチャレンジしてほしい( FLOWLISH GUNMA.EXE  髙橋 芙由子選手)

4月に栃木県・宇都宮市で開催されたFIBA 3x3 ワールドツアー宇都宮オープナー 2025。
同じ日・同会場では3x3.EXE PREMIER 2025 女子の部の開幕戦が開催!FIBA3x3アジアカップ2025銀メダリストでもあるFLOWLISH GUNMA.EXEの髙橋芙由子選手に、3x3独自の魅力についてお話を聞きました!

5人制では得られなかった「楽しさ」が「世界」につながっている

―バスケットボールスピリッツさんの2024年の取材記事*で、「今までで1番バスケットを楽しくやれている」というコメントがありましたが、
5人制ではなかなか見いだせなかった「楽しい」と思えるポイントを教えてください。

5人制をやっていたときもプレイヤーとして楽しかったんですが、どちらかというと試合のポイントで出て、流れを変えるような役割が多かったんですよね。
3人制になってからは、個人のプレータイムが全然違う。チームに対しての貢献度も分かりやすいので、そこが楽しいと思う理由ですね。
*成長させてくれた3x3のためにできること

―3x3の楽しさを、もっと若い世代にも体験してほしいですよね。

そうですね。3x3に興味があったり、やってみたいと思う選手は少なくない一方で、
「属しているコミュニティが5人制だから」という理由でなかなかアクションに起こせていない人は多いと思います。
3x3自体、男女で共通して言えるのは「5人制だと世界に出ることがまったくなかった選手が、ある日いきなり世界戦に出る」という夢があるところなので、そこはしっかりと伝えていきたいです。

3月に開催されたFIBA 3x3 アジアカップ2025では、過去最高位の銀メダルを獲得

選手として自分がどう在りたいかによって、働き方が選べるようになるのが理想的

―プロ選手としてのキャリアについて悩まれる方も多いんでしょうか。

女子の3x3は、「バスケットを職業にできる」という環境は男子に比べると少なくて、まだまだ「バスケ一本」では生活できていない人が多いと思いますね。
私自身もサラリーマンをしながらバスケットをしていましたが、今は仕事をバスケに合わせる形を取らせてもらっていて、とても集中できています。

※髙橋選手は、前橋市から委託された「スポーツ推進地域おこし協力隊」として、バスケットやトレーニング・フードマイスターの資格を活かした市民向けのイベント・講演・教室等の定期的に実施されています。https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/bunkasupotsukanko/sports/gyomu/1/3/44570.html

今はバスケをメインに生活させてもらえているので、非常にありがたいです。「競技者の強化」という観点で言うと、そういうチームが増えていって欲しいですね。
3x3はデュアルキャリアの選手も多いので、自分の資産を作りながらバスケができるのも時代にフィットしている働き方だと思います。自分が選手としてどう在りたいかによって、働き方が選べるようになるのが理想的ですよね。

―先ほどお話にも出ていた、「3x3に興味はちょっとある、でも一歩が踏み出せない」という次世代の皆さんへ、背中を押すメッセージをいただけますか。

まずは気負わず、チャレンジしてみてほしいですね!
毎年3x3.EXEもトライアウトを開催していますし(以下おススメ記事参照)、チームが独自で開催している所もあります。一般チームも参加できるオープンな大会も全国で開催されているので、まずは競技を体験して欲しいです!バスケが好きな人なら絶対に楽しめる競技だと思います。

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【後日談】

FIBA 3x3 ワールドツアー宇都宮オープナー 2025と同日に開催されていた、3x3.EXE PREMIER 2025 ROUND.1(女子の部)。気持ちの良い青空の中、見事にFLOWLISH GUNMA.EXEは優勝を飾りました。髙橋選手は、ROUND.1のMVP選手にも選ばれています。残りのラウンドも注目です!

©3x3.EXE
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