
2025年1月に開催された「3x3.EXE TOURNAMENT京都予選」。学生の街、京都府京都市で行われた本大会では、会場にもなった龍谷大学だけではなく、同志社大学・京都産業大学・立命館大学・京都大学の5校6チームの現役バスケ部の学生チームが参加し、プロとマッチアップを行いました。参加した学生(当時)の島原選手は、バスケ強豪校の京都産業大学出身。この大会の2週間後に地元チームEPIC.EXE(エピック)のトライアウトに参加し、入団が決まりました。この春からは社会人とプロ選手の新生活をスタートさせる島原選手へインタビューを行いました。
3x3.EXE TOURNAMENTで初めて3x3の競技を経験
まずは、自己紹介をお願いします。
EPICの島原 拓己(しまばら たくみ)です。この春、京都産業大学を卒業しました。出身は兵庫県神戸市で、地元の3x3チームEPIC.EXE(以下 EPIC)に入団しました。
バスケは小学校1年生から始めて、高校は神戸市立科学技術高校、その後スポーツ推薦で京都産業大学に入りました。
京都産業大学時代、チームではどのような役割でしたか。
特に役職などには就いていませんでした。
5人制におけるポジションは、ディフェンスと外からの3Pシュートでゲームの流れを変える、シックスマン的な役割が多かったです。
2025年1月に開催された、「3x3.EXE TOURNAMENT 京都予選」に参加してみて、いかがでしたか。
3x3の大会に出るのも、ちゃんとしたゲームに出るのも、プロの方と対戦するのもすべてが初めての体験でした。自分が想像していた以上に楽しくて、他のチームの試合を見ていても楽しくてワクワクしましたね。


3x3.EXE TOURNAMENTでプロになることを決意し、地元の強豪チームへ
TOURNAMENTのころにはすでに卒業後のキャリアも決まっていたと思います。それまではどんな将来像を描いていたのでしょうか。
大学の3回生くらいまでは5人制でBリーグを目指していました。でも、自分自身の試合への出場時間や、貢献度などバスケ部としての活動をする中で、その目標は変わっていきました。就職活動を始めるころには卒業後は「社会人をしながら、一般のチームで大会に出てバスケを続けようかな…」と、そんなイメージを持っていました。
TOURNAMENTに出場して、「3x3のプロになろう」と思われたのでしょうか。
実際に3x3の試合に出場した際に5人制とは違った競技の魅力を感じ、競技自体に興味が湧きました。TOURNAMENTに出場している他チームの強度の高い試合や熱量を見て、「自分も3x3のプロになって活躍したい」と思いました。それまで漠然としていたバスケキャリアのイメージがクリアになったというか、3x3の世界に飛び込むことで、自分のバスケをアップデートできる、成長に繋がると感じました。

数週間で島原さんのバスケキャリアが変わりましたね。ちょうどその頃は他のチームでも募集はあったと思いますが、どうしてEPICを選ばれたのでしょうか。
理由のひとつは、地元の兵庫県で、しっかりと地域に根付いた活動をしていたことです。アカデミーや地域でのイベント活動も頻繁に行っており、地域一体となって3x3を盛り上げている活動が魅力的に感じました。
トライアウトは実践的なプログラムが多かったのですが、実際に一緒にやってみると皆さん強度が高く、向上心が高い人ばかりで一緒にプレーしていてとても楽しかったんです。世界大会に出ている選手もいて、追いかける背中が何人もいる。自分が成長できる環境だと思いました。

ロールモデルとしている先輩選手はいらっしゃいますか。
一人ひとり個性と魅力があるので絞るのは難しいのですが、挙げるとするなら、やっぱりキャプテンの一色篤選手です。
僕はまだ5人制の動きが抜けなくて、3x3の動き方に慣れていないのですが、すごく丁寧に教えてくれます。キャプテンとしてもチームをまとめてくれていますし、プレイヤーとしてもチームを引っ張ってくれる存在です。

3x3で感じられる「やりがい」に、バスケのキャリアを見出すことができた
島原さんが3x3をプレーして「これだ!」と思えたポイントはなんだったのでしょうか。
何より展開の速さですね。すぐに自分にボール回ってくるのはプレイヤーとして「やりがい」を感じられるポイントだと思います。
シュートを打つ、ドライブをする、一つひとつのプレーの判断が5人制より圧倒的に速く、身体と頭の使い方が全然違うと思います。
人数が少なく、時間も短いので個人の責任が大きくなるのも魅力。個人のスキル・もともと持っている能力がひとつあれば、それが活きる競技だなと感じています。
僕は外のシュートが得意だったので、その点も3x3に生かせるのではと思いました。
EPICに入団が決まってから、ご自身の中で変わったところはありますか
プレーはまだまだ練習中なのでこれからなんですが、今は自主的にジムに通っています。
強度の高いゲームが多いので、フィジカルの部分で飛ばされないようにしないといけないので、強い身体づくりにむけたトレーニングを行うようになりました。
最後に、今後どのようなバスケキャリアを歩みたいと考えていますか
やるからには、とことん高い目標に向かってやっていきたいと思っています。EPICの先輩選手は世界でも、全国でも活躍している選手が多いので、1日でも早く先輩たちに追いつけるように頑張っていきたいです。まずは試合に出ることが目標ですね。
3x3キャリアも始まったばかりですが、この春からは社会人になるので、ビジネスマンとしてもしっかりコミットしないといけません。不安はありますが、バスケとの両立をしっかりさせていきたいと思います。

EPIC.EXE
島原 拓己(しまばら たくみ)
2002年 兵庫県出身
神戸科学技術高等学校卒業後、京都産業大学に入学。
大学1年生から4年生まで、インカレ・天皇杯に出場。
2025年3月に同校卒業。3x3プロチームEPIC.EXEに入団。
EPIC.EXE 公式Instagram
https://www.instagram.com/epic.jp/